こんにちは、NIコンサルティングの草薙です。
大学生の夏休み(8月・9月)は長い。
当時、やることがなく、あまりにも暇だった私は、ゲームを始めました。
それは「北斗の拳」のタイピングゲームです。
「パソコンを速くタイピングできるようになって損はないな」という安易な気持ちで、友達からそのゲームを借りたのがきっかけでした。
ルールは非常に簡単。画面上に出てくる文字をタイプするだけ。
ただし、制限時間内にタイプしないと敵から攻撃され、負けてしまうというものです。
最初の敵は非常に弱いため、パソコンのキーボードを確認しながら人差し指で文字を入力しても十分倒せます。しかし、敵が強くなるにつれ、人差し指のタイプでは間に合わなくなり、両手でタイプするようになりました。また、さらに敵が強くなると、キーボードを確認している間に倒されるため、自然とブラインドタッチになっていました。パソコンのゲームではありますが、何度も強敵に挑戦をして、最終的にその敵に勝てると自分が本当に強くなった気がしました。その夏休みは非常に楽しく、ひたすら「北斗の拳」に時間を費やしていました。
嫌々タイピングをしていたわけではありません。
徹夜してでもやるくらい楽しかったのです。
タイピングが早くなりたい、という欲求より、目の前の敵をとにかく倒したい!という欲求でした。最後の敵は「ラオウ」というキャラクターなのですが、私の友達の中で「ラオウ」を倒してゲームをクリアしたのは私だけだったので、「オレはタイピングスピードが超速い!」と自信を持ったものです。
今では、その夏休みでの経験が糧となり、メールを打つのも日報を書くのも、議事録を書くのも速くなり、仕事をする上で非常に役に立っています。速くタイピングができるように、嫌々トレーニングをしたのではなく、楽しくゲームをしていたら、速くタイピングができるようになっていました。
ゲームには人を楽しくさせるデザインが施されています。
これは、『学習クエスト』というゲームデザインの一つです。『学習クエスト』とは、ゲーム上のクエスト(課題・ミッション)をクリアしていくことが、実際の能力向上、スキルアップにつながる仕掛けのことです。
ゲームと言うと、テレビゲームなどを思い浮かべるので、自分には関係ないと思う人も多いかもしれませんが、ゴルフやボウリングもゲームの要素を満たしています。フィットネスクラブに通われている方ならご存知ですが、スタジオプログラム(音楽に合わせて体を動かす)もゲームの一種です。自分の姿を鏡で見ながら、音楽に合わせて楽しく体を動かすことで、自然と体が引き締まっていきます。本来辛いはずのトレーニングが、楽しめるように工夫しているのです。
私の好きな言葉があります。
「おもしろき こともなき世を おもしろく」(高杉晋作)。
先の見えない日本の現状に『ゲームの力』は大きな影響を与えるでしょう!
このゲームの持つ力を、企業経営やビジネス、仕事などに活かすことを「ゲーミフィケーション」と言います。「ゲーミフィケーションで会社と仕事を変える」と題して開催したセミナーを下記からご覧いただけます。是非、ご参考にしてください。
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