こんにちは、NIコンサルティングの草薙です。
12月が近づいてきて、紅葉もキレイです。
街中ではクリスマスソングも流れ出し、めっきり寒くなってきました。
こんな寒い時期は、多くの人が鍋料理を食べたくなります。
ちゃんこ鍋、豆乳鍋、キムチ鍋、すき焼き、カニすき、フグ鍋、しゃぶしゃぶなど、寒い季節に食べると体も心も温まります。
冬になると友人の家で鍋料理をする機会が増えるため、食品スーパーに食材を買いに行きます。昨日は、友人宅で「ブリしゃぶ」をしました。
Googleで「ブリしゃぶ」と検索をすればレシピが表示され、また必要な食材も書かれています。列記された食材を食品スーパーで購入するだけです。
お鍋に欠かせないものは、ポン酢です。
さて「ポン酢を買おうか」と思うと、数多くの会社のポン酢が棚に並んでいます。
勝手に封を切って味見をするわけにはいかないので、見た目やキャッチフレーズ、価格でどれを買うのか決めるしかありません。
もし隣でマネキンのお姉さんが味見をさせてくれたり、スーパーが「おススメ」と特売をしていたら、そのポン酢にするでしょう。
食品スーパーとしては、「ブリしゃぶ」に使う食材が売れたので売上としては万々歳ですが、もっとお客さんにお金を落として欲しいものですね。そのような時は、プラスワン提案が必要です。例えば、ブリしゃぶには日本酒を提案しても良いです。これから寒くなる季節は、熱燗を飲むことで美味しいだけではなく、冬の乾燥する肌をつややかに保てる効果も合わせて打ち出すことができれば、お客さんも喜んでくれるはずです。
食品スーパーは、いかに来店されるお客様に満足してお金を支払ってもらえるかを考えていることでしょう。しかし、飲食店ではなく宅飲みが流行っているこのご時世、なかなか財布の紐をゆるめてくれません。だからこそ、お客さんにより満足してもらえる工夫のある提案が必要になります。
多くの食品メーカーもどうしたら売上が伸びるのかを日々考えています。
食品メーカーも食品スーパーも同志なので、是非力を合わせて売上アップ施策を考えましょう。
考える際のコツを3つ程、ご紹介いたします。
コツ1)顧客・消費者の視点に立つ 自分がモノを売ることを考える前に、顧客や消費者はどんな人で、なぜ自社の商品を購入しているのかを考えてみます。例えば、女子会で宅飲みをする場合、ボジョレーヌーボーを飲むとお洒落でお肌にも良いから購入するかもしれません。そんな時は、ワインに合うお鍋を提案しても良いですね。
コツ2)現場の視点に立つ 会社のデスクに座りながら「う〜ん・・・」と考えるのではなく、実際に現場へ行って、観察してみます。食品関連会社は食品スーパーへ、アパレル関連会社はアパレルショップへ、日用品関連会社はドラッグストアやGMSなどへ足を運んで、消費者の様子を観察することも大切です。
コツ3)競合他社の視点に立つ もし自分が競合他社の社員だったら、自分の会社をどのように見るだろうかと考えてみます。食品スーパーの棚を見た時、自社商品が特売で並べられており他社に勝ったと思う。そんな時、競合他社の社員の視点でその特価商品を見てみる。「ただの安売りだな、薄利だろうな」と感じるかもしれません。
「売るために」と考えるその前に上記3つの視点に立って考えてみませんか?