こんにちは、NIコンサルティングの草薙です。
野球の日本シリーズ、素晴らしい試合でしたね。私が楽天株式会社に入社したのは2005年で、ちょうど楽天イーグルスが誕生した年でした。当時は出来立ての弱小チームという認識でしたが、コツコツと力をつけていけば、花開く時が来るのですね。チームを創設して9年というと、長く険しい道のりだったと思いますが、「忍耐強く頑張れば成果につながる」ことを教えてくれ、多くの人々が勇気づけられたことでしょう。
粘り強さを見せつけられたのは、2アウトからの出塁です。2アウトになってしまったら、どうせ得点できまい、と諦めてしまいそうなものですが、2アウトにも関わらずに打線をつなげて1点ずつ得点していくシーンもありました。ホームランも華があって良いですが、「次のバッターにつなげることでチャンスが拡がる」というチーム内の信頼感が楽天イーグルスにはありました。
楽天株式会社の三木谷社長は、ビジネスはスポーツと同じであることを強調しておりましたが、異なる点もあります。スポーツは2対3であろうが、1対10であろうが、1対50であろうが、負けは負けであるということです。その負けが重なっていけば連敗となり、結果が表面化します。一方、ビジネスは、例えば「目標の95%しか達成できなかったけれども、なかなかいいところまでいった」と思えてしまいます。これは1回であればいいのですが、8連敗、0.95も8回掛け算すると、大きな差になってきます。
スポーツと違って、ビジネスの場合は、明示的に勝ち負けとして表面化しませんが、実際には少しずつの差が、結果として非常に大きな差となってしまうという点においては、全く同じなのです。
今年の楽天イーグルスは、一つ一つの勝敗、一つ一つの打席、一つ一つのピッチングを大事に積み重ねた結果、日本一を掴めたのでしょう。 今年も残すところ、あと2か月!11月、12月と諦めることのないように、勝つため(目標を達成するため)の方策を考えていきましょう。三木谷社長も言っておりましたが、目標を達成することが全てではない、ということです。
目標を達成するということであれば、目標を下げてしまえば達成できます。目標を達成することが目的ではなく、目標を達成できるような方策を考えることが目的です。
野球のようにシーズンが終わるのであれば追いつくのは不可能ですが、ビジネスの場合は、時間もチャンスもあるので、一期一期の目標を必ず達成していく。そのためには何をすべきかを考えることが非常に大切です。