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「部下を我が子のように見守る」
こんにちは、NIコンサルティングの草薙です。
 
先日、営業マネージャーの方々を対象に研修を実施しました。マネージャーの立場にいる方々は優秀な人が多いです。顧客からの信頼も厚いですし、自分なりの営業手法を確立されています。営業力の高い人が多いです。会社の中でもよく売る人が営業マネージャーになっていることが多いので、当たり前かもしれません。
 
よく売ってくるのは心強いのですが、部下を活用し切れないため、営業マネージャーの売上がその部署の限界値となるケースが多いです。現実的に、部下に対する信頼度を10段階評価で付けてもらうのですが、非常に低いことが多いです。部下を信頼していないということは、仕事を任せることもしないため、組織の売上は伸びていかないでしょう。
 
プレイングマネージャーの比率が高いため、マネージャー自身も自分の目標予算を達成するのに必死なのです。そのため、部下の教育時間を取れないのが実状です。部下の教育をしようにも、日々どんな仕事をしているか分からないことが多く、会議で状況を報告してもらい、簡単に指示を出すことに終始してしまうのです。
 
日々の仕事内容を把握するため、日報を提出させている企業様も多いのですが、肝心のマネージャーがアドバイスや指示を返していないケースもあります。日報を読んで、口頭でアドバイスをしてあげれば良いのですが、マネージャーも部下も忙しい中で、そのような時間を取れているのか甚だ疑問です。冒頭でも書きましたが、マネージャーには優秀な人が多いです。でも、部下に対して関心が薄ければ、日報を書かせようが、会議をしようが、あまり意味をなしません。
 
孫子の兵法』にこのような一節があります。
「卒を視ること嬰児の如し。故に之と深谿にも赴く可し。卒を視ること愛子の如し。故に之と倶に死す可し。」意味としては「部下の仕事振りは、我が子のように見守りたいものである。人は己を知る者のために死す。」という教えです。
 
日報に対する上司のコメントは“心の報酬”と呼んでいます。少し意識をするだけで、上司のコメント入力率が高まります。先日、研修をした企業様では、コメント入力率が3倍以上に上昇しました。それにより、上司と部下の信頼関係が向上するでしょう。