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日報から社員モチベーションを読み取る
こんにちは、NIコンサルティングの草薙です。
 
ここ最近、営業部門だけではなく、全部門で“日報”を書くことによる情報共有を図ろうとする企業が増えてきました。営業マンは、朝から晩まで外出しており「何をやっているのか分からない」という理由で“営業日報”を書かされることが多く、非営業部門はずっと社内にいて「何をやっているのか分かる」という理由で“日報”を書かされることが少ないようです。だから、日報を書いているのは営業部門だけという企業が多く存在します。だから、SFA(営業支援システム)に関しても、営業部門だけが導入している傾向があります。他部門は、営業部門が書いた“日報”を読んで、気付いた点があれば、指示・アドバイスするというスタンスを取っています。
 
しかし、ここ最近は、営業部門以外のあらゆる部署(総務・経理・法務・情報システム・製造・設計・開発・アシスタント)においても“日報”を書くことを希望される企業が多くなってきました。「よし!提案型営業を実践するぞ!」と気合を入れて営業改革に取り組んでも、営業部門だけの意識向上だけでは業績への貢献度が小さいと感じることもあります。メーカー型営業は特にそうですが、いくら営業力が強くても『商品力』が弱ければ、お客様は粗悪品を売りつけられたと思って離れていきます。商品力と営業力は企業の両輪です。だからこそ、製造部や研究開発部、購買部や仕入担当などでも“日報”を書くことで情報が取れるようになります。
 
営業部門でも非営業部門でも良いのですが“日報”を読むと、社員レベルが見えてきます。日報を書かない、空欄が多いような場合は、モラルダウンしているし、文章が稚拙な場合は、そのようなレベルの社員であることが多いです。また、だらだらと長い文章は書くけれど、何が言いたいのか分からない場合は、その社員と話してもそのような傾向があります。文章力とは思考力であり、思考は言葉で行うものです。言葉の遣い方が曖昧な人は、思考が曖昧です。日報の書き方が横着な人は、日頃から横着です。日報をきちんと丁寧に書く人は、日頃から丁寧な仕事をする人です。日報は社員レベルを如実に現します。日報は企業実態を映し出す鏡です。
 
また、社員レベルだけではなく、社員モチベーションも分かります。一日分の日報を読んだだけでは分からないですが、継続的に日報を読んでいくと、モチベーション状態が日報に現れることがわかります。基本的に、モチベーションの下がった人の日報は淡泊になっていきます。個々の社員の日報からモチベーション状態が読み取れると、それが総体として社内風土、組織風土を形成することが読み取れます。モチベーション低下、モラル低下が見受けられる社員が2割程度なら許容範囲ではありますが、3割、4割となってくると、風土上に問題があることになります。非営業部門にも“日報”を書くべき理由も頷けます。
モチベーションを高める有効な日報活用法についてご関心があれば、是非お問合せください。